くせのある髪をまっすぐする縮毛矯正と髪にハリやコシを与えてツヤを出してくれる酸熱トリートメントは美容室の人気メニューです。
酸熱トリートメントは髪質改善としても使われるため、縮毛矯正でダメージを負った髪に対してやりたい人も多いです。
しかし、酸熱トリートメントと縮毛矯正を同時に行っても大丈夫なのでしょうか?
2つの薬剤の相性や併用するときのポイントなど気になる事も多いと思います。
そこで、今回は酸熱トリートメントと縮毛矯正は同時にできるのか、2つの相性を徹底解説します。
酸熱トリートメントと縮毛矯正は同時にできる?併用したい時のポイントとは
酸熱トリートメントと縮毛矯正が同時にできるのか、併用したい時のポイントについて解説します。
酸熱トリートメントと縮毛矯正の相性は?2つの違いとは
髪はケラチンと呼ばれるたんぱく質で出来ているのですが、酸熱トリートメントも縮毛矯正もケラチンに働きかける施術です。
基本的に髪はいくつの結合から成り立っており、2つの施術は髪の結合に働きかける施術になります。
縮毛矯正は1剤でシスチン結合の一部を切断して髪を柔らかくし、髪をまっすぐにしたところで2剤の効果で再結合して形状を固定します。
酸熱トリートメントはダメージでスカスカになった髪にアミノ酸やタンパク質を入れ込み、イミノ結合を起こして脱水縮合で結合を強固にする施術です。
縮毛矯正が髪をまっすぐにする施術に対して、酸熱トリートメントはダメージを受けた髪に新たな結合を起こしてハリやコシを与える施術になります。
酸性とアルカリ性の薬剤のため2つの施術は基本的にあまり相性が良くないと言われていますが、併用して髪にかけることは可能です。
縮毛矯正で傷んだ髪に酸熱トリートメントでハリやコシを与えられるので、施術としての相性は良いです。
どちらの施術がおすすめなの?
2つの施術はどちらもアイロンの熱を利用するため、くせを伸ばしてくれると勘違いする人がいます。
しかし、縮毛矯正はくせを伸ばす施術ですが酸熱トリートメントは違います。
酸熱トリートメントでアイロンを使用するのは、熱処理をすることで脱水結合を起こすためです。
ダメージを受けた髪にハリやコシを与えることが目的のため、縮毛矯正とは別の施術になります。
髪のハリやコシがないためにうねりが起こっている場合、酸熱トリートメントで自然なストレートヘアになる事はありますが縮毛矯正とは目的が違います。
くせが強くてまっすぐな髪にしたい場合は縮毛矯正、髪にハリやコシを与えてまとまりが良くて艶やかな髪にしたい場合は酸熱トリートメントがおすすめです。
2つの施術は同時できないの?
基本的に当日、2つの施術を同時に行うのはおすすめ出来ません。
薬剤の性質が真逆になるため、髪の毛内での薬剤反応が落ち着くまで1週間くらい待ってから次の施術をやりましょう。
2つの施術は間隔を空けた方が良い?併用するときのポイントとは
2つの施術は上で説明したように間隔を空けて行うのがベストです。
髪のコシやハリが原因でうねったくせ毛の場合、くせの強さにもよりますが酸熱トリートメントで改善することもあります。
酸熱トリートメントだけで綺麗な髪になるなら、コスト面も考えて施術1つで済ました方がおすすめです。
2つの施術をする場合は、どちらも高い技術力が必要なのため事前に髪を傷めないような美容室をきちんと選んで施術を受けましょう。
どっちが後の方が良いの?酸熱トリートメントと縮毛矯正の順番を解説
縮毛矯正と酸熱トリートメントの順番について解説します。
酸熱トリートメントと縮毛矯正の順番は?
基本的にはきちんと間隔を空けるのであれば、どちらが先でも大丈夫です。
縮毛矯正後に酸熱トリートメントをする場合、ダメージを負った髪にハリやコシを与えられるため髪質改善にもなります。
反対に酸熱トリートメントを先にやれば、縮毛矯正のダメージを軽減するための準備になります。
また、酸熱トリートメントを先にすると弱いくせなら改善することもあるため、縮毛矯正をやろうか迷っているならこちらを先にするのもおすすめです。
酸熱トリートメントで少しでもくせが弱まれば、縮毛矯正で使用する薬剤の力も弱くて済みます。
縮毛矯正剤での髪へのダメージを軽減できるため、どちらかというと酸熱トリートメントを先にやった方がメリットは多いです。
酸熱トリートメントと縮毛矯正をかける場合は同じ美容室がおすすめ!
2つとも高い技術力が必要な施術になるため、美容室選びは重要になります。
また、失敗を少なくするためにも2つの施術は同じ美容室でかけるのがおすすめです。
同じ美容室ならどういう薬剤を使用したのかきちんと把握できるだけでなく、髪質やダメージ具合なども把握しています。
より沢山の情報を基に施術を行った方が失敗する可能性が低くなるため、できれば同じ美容室で施術を受けましょう。
酸熱トリートメントの後、縮毛矯正をかけるときはきちんと間隔を空けましょう!
酸熱トリートメントと縮毛矯正は効果が違うため、両方の施術をしたい場合もあります。
しかし、2つの薬剤は性質が真逆のため同じ日に髪に使用してしまうのはあまりおすすめできません。
きちんと間隔を空けて施術をすることで、効果を最大限に引き出して理想の髪に近づけます。
今回解説したことを参考に、理想の髪を目指してみてください。
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